トレイルランニング・ウルトラトレイルの歴史

2022/06/09

トレランがあまり知られていなかった頃のお話

今では広く知られている
トレイルランニング(トレラン)、
トレイルマラソンですが
いつ頃どんな形で始まったのでしょう?

私がこれらの言葉に出会ったのは2008年。
サハラマラソンに出たときでした。

一緒にレースに参加していた日本人仲間の
数名が、トレラン愛好者。

でもその頃はまだなじみのない言葉で、
私は「トレランってなに?」と
聞き返したことを覚えています。

サハラの翌年、その仲間の一人からメール。

「三宅さん、面白い大会があるんだけど、
 一緒に出ませんか?」

そういって誘われたのが、
世界のウルトラトレイルの頂点である
ウルトラトレイル・デュ・モンブラン(UTMB)

ヨーロッパ最高峰、モンブランの
周囲の山を巡る、総距離170km、
累積標高1万メートルにもおよぶ
トレッキングコースを、
46時間以内に駆け抜ける大会です。

今や参加するには、100km、160kmといった
公認大会を走ってポイントをため、
さらに抽選という難関をクリアしなければ
参加できない大会となっていますが、
当時は早い者勝ちの無抽選。

しかし私が誘われた時は、
すでに定員に達しており、
その年から始まった別カテゴリーである
TDS(106km)にエントリーしました


この時、日本のトレイル会のレジェンドである
鏑木毅氏が入賞を狙って参戦しており、
その様子を報道するNHKの取材陣が
現地入りしていました。

鏑木氏は、みごと3位に入賞。
この様子がNHK特集として放送されたこともあり、
翌年から日本人参加者が殺到。
抽選というハードルをくぐり抜けないと
参加できなくなったのは、翌年からでした。


<日本のトレラン史>
1948年 富士登山競争
1986年 大山登山マラソン
1991年 チャレンジ富士五湖
1993年 日本山岳耐久レース(ハセツネカップ)
1994年 東山36峰(京都)
2008年 7月 おんたけ100K/100マイル
2012年 5月 ウルトラトレイルマウントフジ(UTMF)