姿勢と健康の関係

2022/10/26

意外と知られていない姿勢と健康の関係

姿勢が悪いと良くない。
それは誰でもが知っている常識。

でも、何故よくないのか?
それをちゃんと説明できる人は
ほとんどいません。

あなたはいかがですか?

姿勢がわるいと、首、肩、腰、膝など、
関節や筋肉に痛みがでる。

それだけでなく、下痢、便秘、消化不良
といった内臓機能の障害、
不眠、めまい、頭痛といった
精神機能への障害までもが発生することがあります。


その理由、それは、
姿勢の歪みが、神経を圧迫して、
体の各器官の正常な働きを妨げるからなのです。

正しい姿勢とは、
どんな姿勢?

では、良い姿勢とはどんな姿勢でしょう?

背筋がピンと、すらっとしている?
見た目がきれい?

ある程度当たっていますが、
それが良い姿勢とは限りません。

科学的な良い姿勢とは、
骨格を形成する各関節の位置関係が、
正しい位置にあること。

ん?と思われるかもしれませんね?
説明します。

台風や地震に強い建物は、
どんな構造でしょうか?

①基礎がしっかりしている。
②前後左右、どの方向から見ても
まっすぐでバランスが取れている。
③柔軟性がある
(風や地震でしなる構造)

植物も同じです。

風雪に強い木は、
①根がしっかり張っており、
②幹がまっすぐに伸びて枝が均等に張り、
③風雪にしなって力を受け流す

さてさて、
人間のからだはどうでしょう?

地面に足で立っている人の体は根がありません。
それなのに体を支えていられるのは、
根に代わる機能があるから。

それは、筋肉の働きです。
人から押されたり、電車がブレーキをかけたり
しても倒れないのは、筋肉が反射的に
収縮して、外力に対抗するからです。

これがあるから、外力を受けても
倒れないし、腰や膝が曲がっている、
歪んだ姿勢でも倒れない理由です。

しかし、より強い力を受けると
倒れてしまいますし、
歪んだ姿勢を保つには、
良い姿勢に比べて、
余計な筋肉の力が必要です。

バランスのとれた良い姿勢とは、
最小限の筋肉の力で
立っていられる姿勢なのです。

そして、竹が強風をしなって
受け流すように、人間の体も、
外力を受け流す、関節のしなり(可動性)が
大切です。